タヌキがいました→予防について② レプトスピラ症
こんにちは、くら動物病院つつじヶ丘です。
先日遭遇したタヌキさん
翌日、お昼の時間に歩いていると明るい時間にも関わらずまた遭遇しました。
日中なので肩のあたりから背中の毛がほとんどないのがよく分かります。
先日のブログを上げたところノミダニ予防薬を寒い時期にもやろうと来院された方、
お電話での問い合わせなどなど予想以上の反響がありました。
(ブログ掲載後のアクセス数も今まで見たことがない数字になっていました)
前回は外部寄生虫について予防のおすすめでしたが、今回は混合ワクチンについてです。
当院ではわんちゃんの混合ワクチンを2種類(6種と10種)扱っています。
この2つの違いは『レプトスピラ』という菌に対して予防効果があるかどうかです。
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レプトスピラは野生の小動物の尿に含まれている菌です。
感染すると軽症ですむこともありますが、重症型ですと黄疸、出血、腎障害などが起き死亡してしまうこともある感染症です。
またわんちゃんだけではなく、ヒトにも感染する人獣共通感染症として法律で四類感染症に定められており、
感染を確認した場合は保健所や都道府県知事に届出が義務付けられています。
東京都でも2020年に1件、犬での感染の届出がされています。
感染すると軽症ですむこともありますが、重症型ですと黄疸、出血、腎障害などが起き死亡してしまうこともある感染症です。
またわんちゃんだけではなく、ヒトにも感染する人獣共通感染症として法律で四類感染症に定められており、
感染を確認した場合は保健所や都道府県知事に届出が義務付けられています。
東京都でも2020年に1件、犬での感染の届出がされています。
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実はレプトスピラには250以上の種類がありそのうちワクチンに含まれているのは1〜4種類です。
レプトスピラを1種加えたものが7種混合ワクチン、2種加えたものが8種混合ワクチン・・・といったようになっています。
当院が扱っている10種ワクチンには4種のレプトスピラが含まれています。
レプトスピラを1種加えたものが7種混合ワクチン、2種加えたものが8種混合ワクチン・・・といったようになっています。
当院が扱っている10種ワクチンには4種のレプトスピラが含まれています。
⑦レプトスピラ カニコーラ
⑧レプトスピラ イクテロヘモラジー
⑨レプトスピラ グリッポチフォーサ
⑩レプトスピラ ポモナ
ワクチンに含まれておらず、日本で犬の感染が確認されているものについて、ヘブドマディス、オータムナリス、オーストラリスという種類があります。
残念ながらこの種類のレプトスピラを予防できるワクチンは販売されていないため、10種混合ワクチンでもレプトスピラ対策は万全ではありません。
しかしながら当院近辺に関しては野生の小動物が頻繁に目撃されていますので、
体調が許す限りは10種混合ワクチンをおすすめいたします。
今まで6種を接種されていた方々にも接種時にご案内致しますので、ご不明な点などございましたらお気軽にお聞きください。
くら動物病院つつじヶ丘
2022年03月12日 09:30